無垢材の取扱いについて

サウナ 浴室 木材 TOP > 無垢材の取扱いについて
  • 無垢材を取り扱うときの注意点

    無垢材を取り扱うときの注意点

    自然素材(無垢材)は断熱・調湿・吸音・美観・作業性等においてきわめて優れた特性を持つ建築材料ですが、その反面、天然木のため、湿気・乾燥の影響により乾燥材においても伸縮・反り等が発生します。
    また、過度な湿気状態が続きますと、施工後の塗料の有無や、乾燥材・未乾燥材を問わずカビやシミが発生することもあります。これらの発生度合いは、建築地域の気候風土や商品引渡し後の保管方法・施工の状況・塗装メンテナンスによって異なります。天然木である無垢材の特性をご考慮の上、お客様の責任において、十分なご配慮をお願い致します。
    無垢羽目板は木材その物なので生きています。割れる、反る、曲がる、空く、ヤニが出るといった自然素材特有の現象は、高確率で現れる可能性があります。それがどうしてもダメならば、合板の羽目板ならばもっともっと木材の動きを抑えられます。そもそも、無垢材が反ったり・曲がったり・実部があいてきたり・割れたり・ヤニが出たりの自然現象が不具合と言われ、それが嫌だからこれだけ合板の羽目板が売れてきた訳です。 割れや反りが出ても、もっともっと良い点があるはずです。じっくりお考えください。

無垢羽目板の施工上の注意点

無垢羽目板の施工上の注意点として次の7点があげられます。

1.無垢の羽目板は普通の合板の羽目板とは施工方法が全く異なります。無垢羽目板は、常に膨張と収縮を繰り返しています。
 天然の吸収材と言われる所似です。湿気があると水分を吸湿膨張し、乾燥時は、その水分を吐き出して収縮します。
 膨張による突き上げを防止する必要があります。防止策は幅方向に一ヶ所、金属ヘラのようなスペーサー(0.5~1.0mm厚程度)を使用して、
 必ず床材同士の間隔を開けて、緩めに貼ってください。同時に長さ方向にも必ず目隙を入れてください。
 ※ 現場には施工約1週間前にバンドを切らずに搬入して、現場の空気になじませておいて下さい。
 ※ 施工環境は、湿度の安定した日を選んでください。窓は閉めて施工してください。

2.広い面積や長い廊下に施工する場合は、突き上げが起こりやすいため、更に緩めに3枚に1ヶ所の目隙を入れて貼ってください。
 長さ方向にも必ず目隙を入れてください。この目隙は4~5日経つと吸湿して馴染み、自然に閉じていきます。

3.壁際部は、また湿気による突き上げの起こる恐れがありますので
 5~10mm程、必ず間隔を取り仕上げは幅木で隠してください。

4.根太には、充分乾燥した(含水率15%以下の人工乾燥材を御使用してください)厚みの揃った40mm×60mm角以上の材を使い300mm間隔
 で施工してください。

5.湿気の多いところで貼る場合は0.1mm以上のポリエチレン防湿フィルムを敷いて施工してください。

6.床下の湿気を十分に取って下さい。(建築基準法施工令:外壁の床下部に壁長さ5m以下ごとに、300mm以上の換気口設置)

7.予め雄実部に直径2mm位のリード穴を掛けて接着剤と釘とを併用して施工を行ってください。接着剤は根太ボンドを使用してください。
 大鹿振興の合成ゴム系マスチック型接着剤が代表的です。
 突き上げ防止のために酢ビ系木工ボンドは絶対に使用しないで下さい。
 ※ 羽目板 : (ピーリング・フローリング等)